繋いだ手と手は、心と心も繋ぎ…
連れていってくれた
…
虹の向こう側へと
2025年。今から12年後。人口過疎地域の地方TV局で番組プロデューサーを勤める憲一は、局始まって以来のピンチに立たされていた。
経営に行き詰まった TV局の社長が多額の借金を残し失踪したのである。
抱えた負債総額約1億円。
『TVに未来などない…今逃げてしまえば…』
激しく理不尽な取り立てから逃げようともした。
しかし次の瞬間、憲一は少年時代に自身が参加した『漢字検定者大会』というTV番組主催の
大会と、そこに参加していたある兄妹のことを思い出すことになる。
大会が開催されたのは2011年秋。
そう、震災のあった年である。
兄妹は、被災地からの出場選手だった。
この兄妹を思い出した憲一は、現状から逃げることをやめ、局の存続を懸けた秘策を打ち出す…
借金のみで予算のないまま企画は進行。
撮影に必要な俳優はいない。司会者もいない。
そこにいるのは…素人の視聴者達であった。
局の存続を掛けた彼の秘策とは!?
音楽ユニット 泣いてたまるか!!が唄う 『RAINBOW』にインスパイアされ生まれた至極の物語がメロディにのって愛と感動で綴られます。
雨上がりには、あなたに逢いたい